- 2020.8.30
- 今日のワイン
ディビッド&ナディア:シュナンブラン2018 & グルナッシュ2017の取扱方法
8/30のデイビッド&ナディアのセミナー(主催:新垣酒店/東京)の為に
改めて3日間かけてテイスティング。
●どちらも8/28に開栓。
ともに硬いイメージ。デイビッド&ナディアのワインは早めに開けた方が良い。
ボルドー・グラスとブルゴーニュ・グラスでは、両方ともブルゴーニュ・グラスの方が良い。
●開栓2日目:
ともに硬さも残りつつ開いてきた。初日より良い印象。
ブルゴーニュ・グラスで試飲。
●開栓3日目:
ともに完全に開いてきて柔らかく昨日より更に良い印象。
シュナンブランは3日目でかなりピークに近づいた感じがするが
まだ中心に芯も感じられ4日目も行けそうな感じ。
グルナッシュは3日目でピークに達した感じ。
3日目は渋みも溶け込み、このワインの透明感であり美しさが発揮され、3日間の中では一番良い状態だった。
●おすすめグラス:ともにブルゴーニュ・グラス。デイビッド&ナディアのワインは全てブルゴーニュ・グラスが良い。
●開栓後の保存方法:プルテックス・アンチオックスを装着し冷蔵庫で保存した。
●適温:8度前後で冷やしても美味しく、14-16度でも良い。
3日目は温度高めの方が良かった。
結論的には、ほぼ常温でも美味しい。
※追加情報:シュナンブランの畑9つのうち7つの畑から購入。花崗岩がメイン。他に東側の畑から頁岩やシスト土壌。
北側の畑は粘土質。西側の畑は鉄分が豊富な土壌。
植樹は1962年から1982年。
最初のヴィンテージ2011は1樽だけを生産。今は約6000本。
●適温:16-18度程度。あまり冷やしすぎない方が良い。
※追加情報:2010年からデイビッドはワインを作り始めたが、最初は他のスワートランドの生産者と同じように
この地域で有名なシラーズを作ったが
最近はグルナッシュに力を入れている。
グルナッシュは、乾燥したスワートランドの土地に合っているのと
南アフリカの中でもマイナー品種で逆に貴重。
2016年以降新たにグルナッシュを植え始めた。
将来的にはグルナッシュの単一畑シリーズも出来る予定。
グルナッシュは、フェミニンで繊細、エレガントなワインで
テロワールを表現するのに適したワインだと感じている。
■結論:
デイビッッド&ナディアのワインは、色が薄く一見軽く見えるので、
冷やしても良いように見えるが、実際は冷やしすぎない方が良い。
ボディもしっかりあり、1日で飲み切るよりも時間(数日)をかけて飲む方が
このワインのポテンシャルを引き出せると思う。
※追加情報:
デイビッドはシュナンブランもグルナッシュも
南アフリカの中では昔から栽培され、
歴史が長いにも関わらず、
近年まで多くは大量生産され
あまり注目されていなかった。
しかし、両方とも乾燥したスワートランドの気候に向いているし、
近年は素晴らしい品質の物が作られ注目されている。
自分は今後もこの2種の品種に力を入れていきたい。