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南アフリカワイン日記

ウルフトラップ・レッド2019(過去最高ヴィンテージ)と誕生秘話

ウルフトラップ・レッド2019

 

まもなく2019VTに移行するので試飲してみました。

 

まだ若いヴィンテージなのに既にうまくまとまっています。

ブレンド比率(2018VTと同じ):

シラー91、ムールヴェードル8、ヴィオニエ1%

柔らかくなめらか、各品種が調和し、バランス良く仕上がっています。

既に完成形という感じです。

過去最高ヴィンテージと評価しました。

 

ブーケンハーツクルーフは

昔は買いブドウを中心に作っていましたが、

何年か前にスワートランドの畑を購入し、

シラーを中心にスワートランドのブドウを

安定供給できるようになり、

トップレンジの

●7つの椅子

●チョコレートブロック

●ポークパインリッジ

●ウルフトラップ

の全てのレンジのシラーは

スワートランド産のシラーを使えるようになりました。

ということで、最近数年の同社のシラーを使用したワインは

よりクラシックなローヌ・スタイルで

どのレンジにおいて質が一段上がったように感じます。

 

ブーケンハーツクルーフは

オーナー、マーク・ケントの

細部にも品質を重視するという姿勢が

この一番低価格のウルフトラップでさえ

感じることが出来ます。

街の焼肉屋さん!

ハンバーグ屋さん!

これで十分です。

 

このウルフトラップ、

もともとは

上のレンジのチョコレートブロック

に使う為に作られたシラーの中で

残念ながらチョコレートブロックになれなかった樽の分を

使って出来たセカンドです。

だから、ブーケンハーツクルーフでは、

ウルフトラップのことを

「ベイビー・チョコレートブロック」

と呼んでいます。

 

このウルフトラップを初めて作る際に

マーク・ケントは、

フルーティで飲みやすい

カジュアルなローヌ・スタイルのワインに仕上げるために

チョコレートブロックでは使用していない

ムールヴェードルを加えることにしました。

こうして出来上がったウルフトラップは

その後、南アフリカを代表する人気ブランドの一つに成長しました。

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