飲む人も造る人も幸せに。「マスダの南アフリカワイン専門店」では、環境にやさしい、社会貢献活動に力を入れた、高品質な数々のワインをご紹介しています。

南アフリカワイン日記

南アフリカの古いセミヨンの不思議な話

今日は

世界不思議発見!

南アフリカのセミヨン編です。

 

#セミヨン

は17世期後半
オランダ人によって南アフリカに最初に持ち込まれた
ブドウ品種の一つ。

 

その後
19世紀前半には南アフリカのブドウの80%が
セミヨンだったと伝えられている。

当時のエース品種だったんですね。

 

実はそのセミヨンが

19世紀半ばには半数が

ピンク色のセミヨン・グリに変異していたとか。

 

現在は若干マイナー品種になっているが
南アフリカにはまだ古いセミヨンが残っている。
一番古いもので
#フランシュック
にある1902年に植えられた畑。

 

不思議なのは

通常グリーンのセミヨン・ブドウが
突然変異でピンク色になったり、
つまりセミヨン・グリになったり、
そして翌年またグリーンに戻ったり、
そんなことが起こっている。

こんな不思議な現象は

世界中探しても

南アフリカにしかないそうだ。

 

デカンター誌の記事の中には、

南アフリカはフランスなどに比べて暑く、

太陽の紫外線も強いので

ブドウ自身が身を守るために

色素を持ったのではないかと推測しています。

 

下の写真は、ブーケンハーツクルーフの

1936年に植樹されたセミヨンの畑。

左側がピンク色のセミヨン・グリ。

右側は通常の緑色。

 

もう15年以上前になるが

初めて
#ブーケンハーツクルーフ
のセミヨンを飲んだ時はショックだった。
フレッシュでありながら濃厚で厚みがあり

骨格もしっかりしている。

そして何層にも感じられる複雑味。

「こんなセミヨン初めて!」

だった。

 

実はこのセミヨン、

セミヨン・グリが混ざっていたのだ

(2017年ヴィンテージで12%程度混醸)。

それによってあの複雑さが表現されていたのだ。

実際はセミヨン・グリの赤い色素によって

僅かにタンニンが感じられる。

 

不思議で興味深い

#南アフリカワイン

の古いセミヨン。

 

歴史とミステリーに包まれた
そんなセミヨンは
#ブーケンハーツクルーフ や
#ダーマシーン で
体験して下さい。

 

↑ブーケンハーツクルーフのフランシュックにある

秘密のブッシュヴァイン・セミヨン畑(1936年植樹)

↑畑に立つブーケンハーツクルーフの醸造責任者

ゴッドフリード・モック

↑これが通常の緑色のセミヨン。

 

ページの先頭へ