- 2020.6.23
- 今日のひとり言
南アフリカの古いセミヨンの不思議な話
今日は
世界不思議発見!
南アフリカのセミヨン編です。
#セミヨン
は17世期後半
オランダ人によって南アフリカに最初に持ち込まれた
ブドウ品種の一つ。
その後
19世紀前半には南アフリカのブドウの80%が
セミヨンだったと伝えられている。
当時のエース品種だったんですね。
実はそのセミヨンが
19世紀半ばには半数が
ピンク色のセミヨン・グリに変異していたとか。
現在は若干マイナー品種になっているが
南アフリカにはまだ古いセミヨンが残っている。
一番古いもので
#フランシュック
にある1902年に植えられた畑。
不思議なのは
通常グリーンのセミヨン・ブドウが
突然変異でピンク色になったり、
つまりセミヨン・グリになったり、
そして翌年またグリーンに戻ったり、
そんなことが起こっている。
こんな不思議な現象は
世界中探しても
南アフリカにしかないそうだ。
デカンター誌の記事の中には、
南アフリカはフランスなどに比べて暑く、
太陽の紫外線も強いので
ブドウ自身が身を守るために
色素を持ったのではないかと推測しています。
下の写真は、ブーケンハーツクルーフの
1936年に植樹されたセミヨンの畑。
左側がピンク色のセミヨン・グリ。
右側は通常の緑色。
もう15年以上前になるが
初めて
#ブーケンハーツクルーフ
のセミヨンを飲んだ時はショックだった。
フレッシュでありながら濃厚で厚みがあり
骨格もしっかりしている。
そして何層にも感じられる複雑味。
「こんなセミヨン初めて!」
だった。
実はこのセミヨン、
セミヨン・グリが混ざっていたのだ
(2017年ヴィンテージで12%程度混醸)。
それによってあの複雑さが表現されていたのだ。
実際はセミヨン・グリの赤い色素によって
僅かにタンニンが感じられる。
不思議で興味深い
#南アフリカワイン
の古いセミヨン。
歴史とミステリーに包まれた
そんなセミヨンは
#ブーケンハーツクルーフ や
#ダーマシーン で
体験して下さい。
↑ブーケンハーツクルーフのフランシュックにある
秘密のブッシュヴァイン・セミヨン畑(1936年植樹)
↑畑に立つブーケンハーツクルーフの醸造責任者
ゴッドフリード・モック
↑これが通常の緑色のセミヨン。