- 2019.6.12
- 今日のワイン
ブーケンハーツクルーフ「7つの椅子」シラー垂直試飲
ブーケンハーツクルーフ「7つの椅子」シラー垂直試飲。
<データ>
2014VTは、フレンチオークで18ヶ月熟成。その他のヴィンテージは27ヶ月熟成。
2014VTからスワートランド(ポルセレインバーグ、ゴールドマイン)のブドウ約60%、
ウェリントンのブドウ40%の構成で初めてスワートランドのブドウを使用。
それまでのヴィンテージはウェリントンのブドウが中心。
<ヴィンテージ>
2014:
熟成に入り始めているがまだ固さが残っている状態。
ボディはまだしっかりしているが、渋みは少なく、優しめのヴィンテージ。
果実味もまだしっかりと残っています。
今、飲んでも楽しめますが、もう少し(10年以上)熟成させても良いと思います。
2011:
熟成した状態に入っている。
ボディは細くなりつつも、しっかりと芯は残っている。
まだ熟成のピークには達していません。
まだしばらく(10年程度)熟成するだろうポテンシャルを感じます。
渋みは細やかですが、しっかりと残っています。
果実味も少なくなりつつありますが、まだ少し残っている状態です。
素晴らしいグレートヴィンテージの1本かと思います。
2010:
ボディは随分と柔らかくなり、熟成した状態に入っている。
ただ、まだ熟成のピークには達していません。
とても綺麗で伸びのある酸と、柔らかくなめらか、
ピュアな味わいがこのヴィンテージの印象です。長い余韻。
果実味は少なくなりつつ、まだ少し残っている状態です。
今、飲んで十分に楽しめます。
しっかりした骨格のある2011VTと対照的な
エレガントなヴィンテージです。
2008:
色は少し褐色が入ってきています。
ボディは随分と柔らかくなり、熟成した状態に入っている。
ただ、まだ熟成のピークには達していません。
果実味は少なくなりつつありますが、
奥の方にジューシーな果実味が残っています。
ちょうど良い熟成感と果実味のバランスが良く、
多くのスタッフが、今、一番楽しめる状態と感じたようです。
2000:
色は褐色系。
優しいなめらかな状態で熟成のピークにかなり近いと思います。
ただ、熟成のピークは、まだ数年先のように感じます。
人によったら果実味がまだ残っている2008VTの方が
心地良く飲めると感じる人もいます。
渋みはあまり無く、果実味は僅かに残っています。
グラスに入れ、しばらくすると、
このヴィンテージが一番変化していきました。
時間が経つほどより綺麗に、伸びが出てきました。
19年という長い時の経過を感じながらゆっくりと楽しみたいヴィンテージです。
今飲んで本当にいい状態だと思います。
エレガントなヴィンテージです。
★個人的な各ヴィンテージの総合評価は、下記の通りです。
2011、2010、2000 > 2014 > 2008
シラーに関しては、2015VTからスワートランド100%になり、
最近のヴィンテージの傾向は、上記の古いヴィンテージより綺麗なイメージです。
2015VT以降の熟成した状態も今後楽しみですが、
結論的には、シラーは、ヴィンテージ+8-20年の間に飲むのが良いかと思います。
ご参考に。