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南アフリカワイン日記

ハーテンバーグの環境再生型農業

ハーテンバーグ世界で2番目
南アフリカでは一番最初に
環境再生型農業 (詳細は後述)の認証を取得した。
 
同社の面白い実験がある。
2022年、自社の同じシラーズの畑で
①牛を飼うブロックと②飼わないブロックに分けた。
それ以外は同じ栽培方法を採り
同じ日に収穫し
同じように製造し
醸造に関しては
同じ条件で出来上がった1年後のシラーズを比較すると
2023年
●アルコール度数:①14.58% ②15.13%
●トータルタンニン:①1649 ②1521 ※数値が多い方が長期熟成に向いている。
●トータルアントシアニン:①553 ②525 ※数値が多い方が長期熟成に向いている。
飲み比べても①の方がエレガントなワインだったと言う。
現在、同社はメルロでも実験している。
また、同社は180haの敷地に80種類もの鳥類が生息している。
確かにどこのワイナリーよりも沢山の鳥が飛んでいた。
豊かな自然を保全し
原点回帰的な土壌再生によって
より良いワインが出来ることを信じ
ハーテンバーグはワイン造りに挑んでいる。
<ハーテンバーグの環境再生型農業>
●複数のカバークロップ(被覆植物)を栽培し、毎年交換すること
で、土壌微生物の多様性を高める。家畜の飼料として、より目的に
特化した多種類のカバークロップを使用する。ハーテンバーグでは
2000年代初頭から殺虫剤を使用せず、土着の昆虫を利用して害虫を
防除している。齧歯類(げっぱるい:主にネズミなど、かじる動
物)の個体数は、敷地内で繁殖している9組のメンフクロウとワシ
ミミズクによってコントロールされている。
牛を飼うことにより、牛の蹄による踏圧効果、唾液、糞尿、すべて
が土壌の健全性を向上させる。
●ハーテンバーグのレストランから出る生ゴミ、庭のゴミ、毎年収
穫されるブドウの皮や茎はすべて、スウェーデンのジョラシステム
を使って堆肥化される。堆肥はマルチとして施され、土壌の健康を
育む。
●これら取組により、土壌微生物相を回復させ、必須栄養素の自然
な移動と循環を促進し、病害虫に強く、光合成が容易で、より健康
的な作物へと導く。
<参考>

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