飲む人も造る人も幸せに。「マスダの南アフリカワイン専門店」では、環境にやさしい、社会貢献活動に力を入れた、高品質な数々のワインをご紹介しています。

南アフリカワイン日記

ラーツ:新しい商品の紹介

■ラーツ:シュナンブランとカベルネフランに特化した生産者

安易に「天才」という言葉は使いたくないが、常に他とは次元の違う、ワンランク上のワインを造り、結果として「やはりラーツはレベルが違う!」と納得させられる。本拠地、ステレンボシュ・ポカドライヒルズ小地区のドロマイトという特別な花崗岩を表現したミネラル豊富でピュア、美しいワインを造る。常にファンの多い人気生産者。

ラーツのゴールは、世界最高のカベルネフランを造ることではなく、それぞれの品種が表現できる品質やポテンシャルの限界ラインを押し上げることにある。

2023年ティム・アトキンMW:最優秀ワイン醸造家選出

2018年:プラッター「年間最優秀ワイナリー」選出

他、受賞多数。

全て限定品。価格は税別表示。

<フラグシップ:イーデンハイデンシティ&フラフ>

・イーデンハイデンシティ・シュナンブラン2022、小売10,200円 販売中

・イーデンハイデンシティ・カベルネフラン2022(新VT)、小売22,000円 7/10頃から出荷

 

・フラフ・カベルネフラン2022(新商品)、小売11,000円 7/10頃から出荷

◆商品特徴:「フラフ」とは、アフリカーンス語で旗(英語では「フラッグ」)を意味する。ラーツの位置するステレンボシュ・ポカドライヒルズ小地区の最高峰として、フラベール山という山がある。17世紀以降、ヨーロッパから移民してきた初期の農民たちは、ケープタウンに着くヨーロッパの船に対して、「ここ(ポカドライヒルズ小地区)に、皆さん(ヨーロッパ人)が必要としている農産物がありますよ」というアピールをする為に、この山の頂上に色とりどりの旗を掲げて標識として使用した。このフラフの畑は、フラベール山の高い斜面にあり、ラーツが造るカベルネフランを「ワインの世界で生きる一人の生産者として、この業界に何を提供出来るかを示すために現代版の旗」という意味を込めてフラフ(旗)と名付けた。

◆生産量:1300本という少量限定の商品で、海外でこのワインを買えたのは、日本、イギリス、ドイツのみという貴重なワイン。

◆栽培/製造:畑はこのフラベール山の斜面の高い所に2ヵ所(それぞれ2002年と2008年の植樹)あり、そのブドウを使用。ブルーワー・ラーツと、いとこのガヴィンが土壌を研究し、このユニークな花崗岩土壌を真に表現するために最良のクローンを植え、この畑のミネラルと複雑性を際立たせた。収穫後は、3分の1はコンクリート・タンクで発酵、熟成。3分の1は300リットルのフレンチオーク樽で、3分の1は2500リットルのフレンチオーク樽で発酵、熟成させた。16ヶ月熟成。ブレンドして瓶詰め。

◆コメント:ブルーベリー、ダークチェリー、スミレ、鉛筆の芯などの香りにエキゾチックなスパイスの香り。フレッシュで美しい酸、ピュアな果実味は、まるでピノノワールのように綺麗で透明感があり、シルキーなタッチ。繊細で細やかな渋み。ボディはミディアムからフルボディで深みと骨格がある。余韻は長くエレガントにまとまっている。後味にダークチョコレート、ヴァニラの風味も残る。非常に美しいワインで、これ以上他に何も言うことがない。

 

オールドヴァイン・シュナンブラン2023(新商品)、小売6,200円 販売中

 

 

■Bヴィントナーズ:ラーツの別会社:南アフリカらしい品種に光を当ててワインを生産している

全て限定品

ブラン・ド・ノワール2023(新商品:白/グルナッシュ)、小売3,600円、販売中

 

・ローンウルフ・サンソー2022(新商品)、小売5,800円、7/10頃から出荷

◆商品特徴:この畑は1953年植樹というステレンボシュの中で最も古いサンソーの畑の一つで、まったくの偶然から植えられた畑であった。この畑は1953年、南アフリカ初の商業目的で植えられたピノタージュの畑であったが、ピノタージュの苗木が足りず、一部余った場所にサンソーが植えられた。その後、そのサンソーは、幾つかのメーカーにブレンド用として販売されていたが、ラーツが交渉して、この畑の一部をレンタルし、一緒になって耕し、素晴らしいサンソーを造ることが出来た。ラーツは、70年以上も経った今、この歴史的な畑の一部を耕し、収穫し、そこから特別なワインを造っている。この「ポツンと一軒家」的な畑から出来たワインなので「ローンウルフ(一匹狼)」と名付けた。

◆生産量:1000本

◆栽培/製造:このワインの目指す所は、古い樹齢の凝縮した果実から重いワインを造るのではなく、美しいピュアなスタイルのワインを造ることであった。1953年植樹のサンソーにおいては、ステレンボシュの中でも最も古い畑の一つで、ボタラリーヒルズの風化した花崗岩と頁岩の豊かな土壌でアフリカの太陽をしっかり浴びている。暖かい産地にも向いているサンソーにとっては理想的なコンディション。収穫後は、半分を全房でマセラシオン・カルボニック製法で発酵し優しく抽出。残り半分は一般的な製法で除梗し、発酵中はパンチダウンも行った。前者はフレッシュでピュア、軽快なスタイル、後者は凝縮した骨格のあるスタイルのワインが出来た。ともに古いニュートラルなフレンチオークで12ヵ月熟成しブレンド。

◆コメント:レッドチェリー、プラム、フローラル、香ばしいスパイスの香り。フレッシュな酸、豊かで凝縮した果実感はピュアでフルーティ。細やかで洗練された渋みでボディはミディアム。アフリカの豊かな太陽を浴び、古木由来の果実の凝縮感がブドウジュースに表れている。エレガントでドライなフィニッシュ。まるで果実味豊かなピノノワールを飲んでいる様で、ラーツが造ると、普段は脇役的なサンソーという品種もピノノワールに負けない主役品種に変わる。改めてラーツのセンスの良さを感じさせてくれた1本。ピノノワール愛好家にとっても喜んでもらえるワインだと思う。

 

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