飲む人も造る人も幸せに。「マスダの南アフリカワイン専門店」では、環境にやさしい、社会貢献活動に力を入れた、高品質な数々のワインをご紹介しています。

南アフリカワイン日記

南アフリカのプレミアムワインが伸びている

南アフリカワイン協会の最近のレポートによると

同国のプレミアムまたはスーパープレミアムワインが急成長していると。

 

2020年はコロナの影響で3月末から4月末までの1ヵ月強の間

南アフリカワインの輸出禁止があったにも関わらず

最終的には数量ベースで前年比0.2%減

金額ベースでは7.7%増という結果になった。

 

特に金額ベースで増えている国は

英国(28%)、オランダ(19%)、スウェーデン(17%)、

米国(12%)などが含まれる。

 

更に南アフリカの代表的な品種であるシュナンブランと

ピノタージュは、それぞれ13%と12%の輸出額の伸びとなった。

ヴィラフォンテのマネージング・パートナー

マイク・ラトクリフは

「世界の消費者は南アフリカを洗練されたワインの生産国

という認識が強くなってきている。」と。

ヴィラフォンテは英国での成長は前年比30%増に達しようとしている。

 

一方で英国の輸入業者の一部では

「南アフリカの高級ワインの販売は依然簡単ではない」と。

 

ジェロボームのワイン・ディレクターのピーター・ミッシェルMWは

「20~40ポンドの南アフリカワインを12種類在庫しているが

その全てが順調に売れており、5年前に比べるとよく動くようになっている。」と。

「しかし、40ポンドを超えるとボリュームを売るためには試飲販売をしたり

高評価なものであるとか、個人客への努力とアプローチが必要であり、

消費者はまだそこまで興味を持っていない。」と。

 

<三宅コメント>

コロナ禍の中、輸出に関して、

これだけの数字を残したのは大健闘だと思う。

確かに昨年は南アフリカの生産者を助けようというキャンペーンが

イギリスを中心に世界で行われたことも牽引していると思う。

今後まだまだ世界市場での南アフリカワインの成長と

プレゼンスが見込める。

一方、南アフリカ国内のアルコール販売の禁止や制限は

輸出以上に規制が厳しかったので

この記事には国内販売の数字が出ていないが、

輸出よりも南アフリカ国内の販売シェアの方が多い生産者にとっては

厳しい数字になったのだろうと推測する。

 

出典:the Drink Business: Top South African Labels Gaining Traction by James Lowrence

2021年2月17日

 

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