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南アフリカワイン日記

最近の南アフリカワインについて思うこと(4)ソーヴィニョンブラン

ソーヴィニョンブランと言えば、

フランスは、ボルドーとロワール、ニュージーランドが有名ですね。

その他、世界各国で作られています。

南アフリカにも美味しいソーヴィニョンブランは沢山あります。

 

南アフリカのソーヴィニョンブランは、

圧倒的に

①エルギン、ウォーカーベイ、ケープ・アギュラスを含むケープサウスコースト地区

そして、

②ステレンボシュ地区

などの地区が有名です。

詳しくは下記参照。

https://masuda.southafricawine.jp/about/?page_id=12

 

①のケープサウスコースト産は、

しっかりした酸味があり、より柑橘系のニュアンスが強く感じられます。

②のステレンボシュ産は、もう少し酸が優しく、ふくよかなトロピカル系な感じがします。

 

南アフリカの夏の時期(12-3月頃)に向こうへ行きますと、

暑いし、乾燥しているので、ソーヴィニョンブランが美味しいこと。

「毎日、泡とソーヴィニョンブランだけで良い!」という気持ちになります。

水みたいな感覚で簡単に1本空いてしまいます。

ということで、「ソーヴィニョンブラン信者」みたいな状態になって勘違いしそうになります。

 

私もソーヴィニョンブランは好きな方ですが、実際のビジネスは、そんな簡単ではありません。

・「ソーヴィニョンブランの青っぽい要素が嫌い!」という人もいますし、

・春夏しか売れない!というビジネス的なこともあるし、

・「ソーヴィニョンブランは料理を選ぶから使いにくい」というシェフがいたりもします。

まあ、どの品種も個人によって好き嫌いがあるのですが、要するに、

それほど需要が大きくないという問題があります。

 

日本食を食する日本人こそ、もっとソーヴィニョンブランを飲むべきではないか?

と思うのですが、この品種は、乾燥している気候でこそ、もっと美味しく感じるのかな?

と、思ったりもします。

ビールに例えるなら、アメリカで飲んだバドワイザー、メキシコで飲んだコロナ。

現地では凄く美味しかったのに、日本に帰ってきて飲んだら

「アレ???」みたいなこと、感じることありませんか?

(日本でこれらの商品を売っている人、すみません。あくまでも個人の感想です)

そんなことをソーヴィニョンブランにも感じてしまいます。

 

「南アフリカのソーヴィニョンブランは、ニュージーランドより質は高いよね。」

と、嬉しいことを言ってくれる有名なソムリエさんもいますが、

まずは、ソーヴィニョンブランの市場を大きくしてから

南アフリカの美味しいソーヴィニョンブランをどんどん入れていくという

順番で行くべきなのかな?と、思います。

 

ちょっとしたエピソードを言いますと、

ポールクルーバー・ソーヴィニョンブランは、今でこそ、沢山売れていますが、

それは2014年に「デカンター・ワールドワイン・アワード・15ポンド以下の

ソーヴィニョンブラン部門」でインターナショナル・トロフィ(世界一)を取ってからで、

このアイテム、2000年からずっと扱っていたのに、それまでは思うようには売れなかった。

更に2015年サクラアワードでもダイヤモンド・トロフィ(大会最高賞)を授賞し、再び火が付いた。

 

心の中では、「こんなに香りが上品で、素晴らしいソーヴィニョンブラン、

この価格では他にないやろ!」と、ずっと思っていたのに、大して売れず。

世界一取った瞬間、「うちも欲しい!、私も欲しい!」と。

「なんやねん、今までもなんら変わらん同じポールクルーバー・ソーヴィニョンブランやんけ。」

と、思うこともありましたが、そこは商売。ニコニコ笑顔で対応しました。

 

ということで、ソーヴィニョンブランの美味しさももっと伝えていかなければ、

厳しい現状を打破出来ませんね。

まずは、南アフリカの美味しいソーヴィニョンブラン、色々飲んでみて下さいね。

ヨロシク。

 

ソーヴィニョンブラン色々:

http://southafricawine.jp/?mode=grp&gid=1244408&sort=p

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